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「ここには居ませんね。」
「はい。どうやら入れ違いになったようですね。」
ずっと自室に居た私はセイバーに凛とアサシンが外へ向かって歩いていったという事を知ってから急いで家から出てアサシンを追いかけようとセイバーに捕まり学校まで行くが、そこにはもう誰も居ない後だった。
「結界が消えていますね。どうやらすでに凛がやった後のようです。」
「はあ・・」
アサシン・・・勝手に出て行くなんて・・・
「まったく彼は・・・」
「とりあえず、ここにはいないみたいですから別のところを探して見ましょうか。」
セイバーの提案に賛成し私は二人の行方を探る。
彼には色々と言及しなくてはいけないですね・・・
七夜と華と運命と
遠坂としての誇り
「やあ、遠坂、こんな所で会うなんて奇遇だね。」
「あら間桐君、貴方もこんな所で会うなんて一体如何したのかしら?」
「ふん、会ったからにはやる事は一つ・・・だろ?」
「それもそうね。」
間桐慎二、今は無きマキリの魔術師の家系の長男。たしか魔術回路がもう無くなってしまいサーヴァントは呼べないはずなのになぜマスターとして選ばれたのだろうか・・・
「間桐慎二・・・一応聞くけどなんで学校にこんな結界なんて張ったのかしら?」
「ははは、決まっているじゃないか!!遠坂も知っているだろ!この僕に魔術回路が無いことを!!だから足りないものは持ってくるだけの話なだけなんだよ!!!」
正直にいって私はこいつが嫌いだ。なんせこいつは一番信用ができない奴・・・
学校では何人もの女の子達をはべらし、人には無理難題を押し付けたり弓道部では後輩をいびったりとかしている所を私は何度か見ているためどうしてもこいつが好きになれない。
そんな奴がこの聖杯戦争に参加しているなんて・・・
「まあそんな事よりさ、実は遠坂に話があって今日僕は来たんだけどさ。」
よく言う・・・
「間桐君?不意打ちをして置いていきなりそれ?」
「まあ、そう言うなよ。」
「だったら貴方のサーヴァントを止めてくれないかしら?」
「ああ、それは忘れていたよ。」
「ライダー!!」
慎二が自分のサーヴァントに停止命令を出す。慎二のサーヴァント・・・ライダーの方もアサシンの攻撃を止めて慎二の近くへと寄っていった。
「紹介するよ、僕のサーヴァントのライダーだ。」
「これはご丁寧に・・・こちらは私のサーヴァント・セイバーよ。」
「えっ・・・セイバー?」
「どうかしたのかしら?」
アサシンは自分を私のサーヴァントだと勘違いしているのなら正す必要は無いということを知ってか何もいわず、ただ私のサーヴァントとしてただ立っているのみだった。
それを見た慎二は時折アサシンの方を見てはぶつぶつと何かを呟いていた。
(さすがに気付かれるのでは?)
(いや・・・しばらく様子を見ましょう。)
アサシンが小声で私に話しかけていた私は慎二の出方次第という事で迎撃準備をとる。正直一秒でもこんな奴の近くには居たくない。
「まあおじい様に聞けば解ることだしね。それよりも・・・」
おじい様・・・マキリの妖怪爺、間桐臓硯のことか?
まだわからないことだらけ・・・まずはこいつから情報を引き出した方が得策か・・・
戦闘態勢を解き腕の魔術回路を止める。
「僕と同盟を組まないかい?」
「あら?突然どうしたのかしら?」
コイツは私と手を組みたい?
馬鹿言え、自分は遠坂。同じ御三家の間桐・・・マキリと手を結ぶなんて事はしない。それをこいつは・・・
「おじい様からの命令でね。今回イレギュラーが多く出ている事も多いらしくてね。そのために遠坂と手を結びたい、とさ。」
「へえ・・・イレギュラーねえ・・・」
なるほど、そういう魂胆があったのか。でもマキリの妖怪爺はそのために他の御三家のアインツベルンにも呼びかけているのだろうか?
「一応聞くけどそのイレギュラーってなんの事かしら?」
「柳洞寺に突如出た陰の事とか謎のサーヴァントとか橋が壊滅したり猟奇殺人が起きたことだけど・・・なに?そんな事も知らなかったの?」
「うるさいわね、それよりその事アインツベルンにもすでに言ったの?」
「いいや、まだ話したのは遠坂だけだけど?」
まだこの事を知っているのはマキリと自分だけで他のマスター達は知らない・・か。
おそらくアインツベルン・・・イリヤスフィールはすでに気付いていそうたが・・・
まあいい、すでに慎二から引き出せる情報は聞き出せたのだしここまで知ったので良しとするか・・・
「で、遠坂。同盟の件だけどどうするのさ?」
「あら?そんなの決まっているじゃない。」
なにを言っているのだろうか、この馬鹿は・・・
そう、もうやる事は決まっている。
「そんなのくそっくらえよ!!・・・アサシン!!やりなさい!!」
「な!!アサシン!!?」
「了解した。」
チャキ・・・・
気配遮断を使い一瞬で慎二の真後ろに立ち首筋に刃を当て捕まえる・・・
その神速の出来事にライダーさえも反応はできずただ慎二の方を見ているだけしかできなかった・・・
「ふん・・・あんまり私を舐めないで欲しいわね、間桐慎二。」
この馬鹿には一度言ってやらねば気がすまない。
「いい、慎二。アンタ勘違いしているみたいだからここではっきりいってあげる。」
こんな人の命を吸い取るような結界を平気で張るような奴なんかとは組めない。
たとえそれが魔術師として正しくても私はそれを許さない。
「アンタみたいな外道と組むなんて金輪際御免だわ。貴方はこの場で今管理主として処断するから覚悟しなさい。」
冬木のセカンドオーナーとしてこの地に害を為す者はすべて倒す。
私の誇りとしてそれだけは絶対に守ってみせるわ。
だからここで絶対負けない。
絶対に勝ってみせるのだから
父さん。貴方の思いは必ずこの私が果たす。
だから父さん・・・私に力を貸してください・・・・・
続く