「アサシン・・・あのサーヴァントは・・・」
「姿形をみてセイバーではないのか?」
「そんなものは見ただけで解るでしょう。」
「まあな・・・」

「あんた達・・・随分余裕ね・・・」

そこには溜息をついた赤い魔術師がいた・・・

 

七夜と華と運命と
赤き遠坂


「ふう・・・まあいいわ・・・」
今私たちの目の前に立っている人物は遠坂凛、シュバインオーグを祖とする第二魔術の使い手でもありこの地の管理者遠坂でもあった。

おそらくこの聖杯戦争で現段階では最有力候補だと思われる人物でもあった。

「・・・アサシン。」
「なんだ、マスター。」

「今は無駄に戦闘をしたくないですのでなんとか回避できないのですか?」
「あるにはあるがタイミングが重要だな・・・」

「えーと・・こんばんは・・・かな?・・・私はこの地のセカンド・オーナー、遠坂といえばわかりやすいかしら?」

「・・・本来の役目とは大きくずれてしまったので一度戻って現状確認をしようと思いまして・・・」
「ふむ・・・」

「まあこうして聖杯戦争で会ったからにはやる事はひとつ・・・」

「マスター・・・遅かれ早かれサーヴァントを呼んだ以上闘わねばならないという事は理解しているのかね・・・」
「それは言われなくても解っています、でも現段階では何も考えなしで動くのはどうかと思うだけです・・・」


「私たちは出会った以上戦うしか・・・」

「・・・今はマスターの命令を優先させるか。」
「・・・何をいっているの?サーヴァントはサーヴァントらしくマスターにせいぜいこき使われなくてはサーヴァントではないわ。」
「・・・あのな・・マスター」

「ないわ・・・ってお前等人の話を聞きなさいよ!!」

「「今取り込み中です(だから)黙っていてください(くれないか)」」

ピキッ・・・・・・

・・・ああ、さっきから何か言っていたのを無視してしまっていたわね・・・
赤い魔術師のこめかみには太い血管が浮かんでいた・・・

よく見ると後ろのセイバーが溜息をついていた。なんだかよくわからないが苦労しているのだなというところだけはその表情だけで読み取れた・・・

「テメエら・・・」
「リン・・・落ち着いてください・・・。」
「止めないで、舐められた以上ただで返すことはしないだけよ!!」

「意外と落ち着きがありませんね。」
「ああ、若さゆえに・・て奴かな?」

ぷちっ♪

「セイバー・・・殺りなさい・・・」
「は、はい!!」
「・・・はあ、結局こうなるのか・・・」
「文句言わずにさっさと働きなさい。アサシン。」
「・・・了解した、地獄に落ちろ、マイマスター。」

「あんた達みたいな奴らはこの私の手で絶対にリタイヤさせてあげるわ!!徹底的にやりなさい!!」

「はあ・・・」

「・・・セイバー、お前も大変なんだな・・・」
「ええ・・・貴方もなんですね・・・」

「「はあ・・・」」

・・・なんであの二人はわかりあった

「できればお前と戦いたくない。」
「ええ、私もです。」

「「早く戦いなさい!!」」

逆上した遠坂と戦いあう、

「とりあえず・・・」

「ええ・・・戦うとしましょうか・・・」
「マスター・・・恨むぞ・・・。」

アサシンはこのとき私に初めて文句をいうのだった・・・
・・あとでこの事は言及するとしましょう。


続く