「ふう・・・アサシン、ここは中々良い所ですね。」
「ふむ・・・そうだな・・・色々と言いたいことはあるのだが・・・」
「却下します。」
「そうか・・・」

そこは・・・なんていうのか・・・純和風の一軒家だった・・・

 

 


七夜と華と運命と
契約・・・

 

 

 

「まあ私がなぜこの建物を選んだかと言うのは置いといて・・・まずはちゃんと私たちの自己紹介から始めましょうか。」
「マスター、それはもうあの時に終わったのではないのか?」
「いいえ。」

そう、まだすべてが終わったわけではない。私は

「アサシン、私の名前はカレン・オルテンシアと言います。」

まだ自分の名前のことを言っていなかったから。それと・・・・

「そう言う事か、マスター私たちはまだお互「カレンで良いです。」・・・何故だ?」
「聖杯戦争中にはマスターとサーヴァントは真名がばれぬようクラス名で呼び合うのは解りますが日常生活でそう呼び合うには自分で正体を明かすようなものですよ?」
「なるほど、確かにその通りだな。わかった。では貴女のことをこれからはカレン、と呼ぶようにしよう。」

・・・何故かは良く解らなかったが彼にはできれば私のことを名前で呼んで欲しかった・・・

それともうひとつは

「だから貴方の真名を教えてください。」

まだ彼の名前を聞いていなかったから・・・

「・・・マスター・・・実は言いにくいのだが・・・」
「何ですか?それと私のことはカレンと呼ぶようにと言いましたが?」

だがそれは・・・

「ああ、すまない。で・・・その・・・・」
「なんですか?」
「怒らないで聴いて欲しい。」
「はい。」

「実は・・・自分の名前がまったく思い出せないんだ・・・。」
「はっ?」

思わぬ結果で裏切られてしまうのだった・・・

「しかも・・・突然の召喚のせいか魔力供給のラインが繋がっていない・・・」

・・・ふっ・・・ふふふふ・・・

「まあ吾は元々魔力を消費することがあまり無いし、あってもそれは三つだけの事だけしかできないからな。そう心配はせずとも・・・ってマス・・・カレン突然震えだしてどうしたんだ?まさか先ほどの戦闘で傷でも・・・」

「いいえ、そうでもありません・・・・」

・・・この・・・駄犬が!!

「そういえば先ほどの戦闘前のことも言及しなければいけませんね・・・」
「お、おい・・・どうしたのだ?」
「・・お仕置きです。躾ぐらいはちゃんとしとかなければいけませんからね・・・」
「ちょっと待て、吾が何をしたのだと言うのだ・・・」
「問答無用・・・」
「ま、待て・・・」
「令呪に置いて命ず・・・」

あまりの役立たずぶりに私は久しぶりに感情を表に出してしまうのでした・・・

 

 

おまけ

「はあ・・・セイバー・・・なんであいつセイバーの見えない剣を見切ったのかしら?」
「くっ・・・ふふっ・・・・・・。」
「いい加減笑うの止めなさいよ・・・」

そこにはいっこうに洗っても落ちていない馬鹿顔(落書き)のままの遠坂凛の姿がそこにあった・・・

「あれは眼で見ているかきり見切れると言う代物ではないのに・・・」
「あのリン・・・アサシンの目には何が付いていましたか?」
「あっ・・・」
「はあ・・・」

アサシンの眼に巻かれていた包帯のことを忘れていた凛はセイバーに呆れられる・・・
どうやら彼女が色物ギャグキャラから脱出できるのは一生無理なのかもしれない・・・

続く