「志貴・・・?
「うん!僕の名前!!君の名前はなんて言うの?」
「カレン・・・カレン・オルテンシアという名前。」
「ふーん・・・なんか綺麗な名前だね!!」
「そ、そうですか・・・あ・・・ありがとう・・・///」
「・・・どうしたの?突然顔を赤らめて・・・」
「な、なんでもないの!!で、で貴方の名前は何ていうの!!」
「う、うん。僕の名前は・・・」
「名前は?」

 

「七夜・・・七夜志貴・・・・・」


・・ああ、私はなんて懐かしい夢を見ているのだろうか・・・
これは・・・あの男の子・・・志貴と初めて会ったときの・・・夢・・・
なんで・・・なんで見たのだろうか・・・

 

 

七夜と華と運命と
記憶と茨

 

 

 

朝・・・眼を覚ますと私は今日見た夢のことを思い出す。

「はあ・・・」

そしてその懐かしい夢を見たのは何故なのだろうか・・・そう思い私は起き上がろうとしたが右手に異常がでる。その異常とはなんだろうか?そう思い私は自分の右手を見る。その右手には

「・・・コレのせいですか・・・。

刃を出したままの七つ夜を握っている状態だった・・・
そういえば私は昨日これを出したままで寝ていました・・・

「昔のことを思い出してしまったのはこれのせいかもしれませんね。」

私はそう言い七つ夜を柄の中に戻した。
とりあえ


コン、コンコン・・・

「誰ですか?」
「カレン、わざと言っているだろう。ここに居るのは吾とマスターしかいないだろうが。」

私の返事を聞いてアサシンは部屋の中に入ってくる。
私は七つ夜をポケットの中にいれアサシンのほうに向き直る。

「カレン?今何を・・・?」
「なんでもありません。ところで何の用なんですか?」

アサシンが七夜志貴かも知れない・・・
しかしまだ彼は死んでいないではないか

「・・ああそれなのだが。」

・・・だがもしもということがある。私はまだアサシンが七夜志貴か確かめるのは早いと判断し七つ夜を見せることを拒んだ。

「カレンは昨日今後のことを決める、と言ったから吾は来たのだ。」
「ああそういえばそう言いましたね。昨日赤い変な奴がいたからすっかり忘れていたわ。ごめんなさい。」
「赤い奴って・・・セイバーのマスターか?カレンは相当あのマスターを嫌っているのだな。」
「ええ、当然です。あいつは貴方のことを馬鹿にしたんですよ?それを私が怒るのは飼い主として当然だわ。」

今思い出したら本当に殺したくなるほどムカついてきました・・・あいつ・・・よくも私のアサシンに対して・・・・

「・・・飼い主は余計だが・・・」

やはり馬鹿顔(落書き)だけでは足りませんでした・・・

「・・・カレン。」
「なんですか?」

アサシン・・・まだこのことは私の心の中で留めておくとします。

「・・・ありがとう。カレン。俺のために怒ってくれて嬉しいよ。」
「!!!」

え・・・アサシン・・・今・・・話し方が・・・

「・・な、なんでもありません!さっさと作戦会議をしましょう!!」

この愚鈍・・・まあ今は・・良いとしましょう・・・

でも・・・貴方がもし記憶が戻ったのならば私は・・・

「了解した、カレン。」

・・・私は貴方に・・・

続く