プルルルルルルルルル・・・・・・・プルルルルルルル・・・がちゃっ
「こちら冬木市教会・・・なんだ凛か。一体どうしたのかね?」
「やあ久しぶりね、綺礼。ところで聞きたいことがあるんだけど?」
「マスター登録に来なかったくせにこんな時には私に頼むのか?」
「別にいいじゃないそんなの!私が聞きたいのはね!!」
「それはそうと凛、遠坂家の家訓はなんだったかね?」
「くっ・・・どんな時にも優雅たれ、でしょう!!綺礼!あんた本当にヤな奴だわ!!」
「それはそれは・・・で私に用とはなにかね?」
ああ!!本当にムカつく!!!まるであのクソシスターのようだわ!!!!
「ええ・・・それで本題なんだけど・・・実は・・・」
「ふむ・・・ああちょっと待ってくれ、」
?
「・・・今客が来た。悪いがお前の相手はできそうにはない。もし話が聞きたかったら教会まで来るがいい。」
「ちょっ・・・ちょっとまち「ガチャ!! ツー、ツー、ツー」・・・」
くっ・・・ククククク・・・・・
「セイバー!!セイバー!!!」
「ハッハイ!!」
「ちょっと付き合ってくれるかしら?」
「はあ・・・」
まったく・・・ランサーといいセイバーといいあのアサシンといい・・・もっとまともなサーヴァントは居ないのかしら?
英霊が○リングルスのポテトを食べながら窓際に座って憂鬱になっているなんて・・・
差し詰めアサシンのことでも考えていたのかしら?
「今から教会まで殴りこみに行くわよ!!」
まあせっかく顔も元に戻ったんだしストレス解消も兼ねて綺礼の所でもいくか・・・
それにあいつはシスター・・・
「運が良ければあいつらにまた会えるかもしれないわね・・・」
「!!、ごほん・・・まあマスターを守護するのはサーヴァントとして当然ですからすぐに・・・いや今すぐに向かいましょうか!!!」
本当に『最優』のセイバーなのかなあ・・・・・・
セイバーはいそいそと衣服に着替えるとすぐに玄関の方に向かって行ってしまった。
私は本当にこの聖杯戦争に勝ち残れるのだろうか・・・
こんな時だけパートナーがあのクソシスターのアサシンの方が良かったなあ・・・とつくづく私は思うのだった・・・
七夜と華と運命と
紫陽花と赤薔薇
「教会に行く?」
「ええ、そうです。今日は教会に行きましょう。」
「またなんで・・・ああ、そうか。」
「どうしたのですか?」
彼は納得がいったと言う表情になり私の方に向き直って笑いかけてきました・・・
「カレンのその格好見ればなんとなく解る。」
格好・・・ああ、そうか。私はこの服しか持っていなかったですね・・・
もうひとつ戦闘用のがあるのですが、あれは・・・
「なるほど、でも私はこの地のシスターではありませんし別にシスターだから教会に行く・・と言うことでもありません。」
「では何をしに行くのだ?」
これが本題、とりあえず服のことは忘れましょう。
「聖杯戦争の情報をできるだけ監督役の代行者から引き出しておくのです。」
冬木教会の道を歩く途中・・・私は郵便局で聖堂教会支部宛に途中経過レポートを速達で出す。
元々監視役としてここに派遣されてきたのですが運悪くランサーに襲われて突然戦闘に入る。
・・・これは朝、アサシンに私がなるべく戦闘をしたくないと言った理由。
私自身、本来は監視役なので聖堂教会が聖杯に第三者として介入したと思われてしまうからなるべく第一線からは引きたかった。
・ ・・まああの陰険司祭のナルバレックなら考えていそうですけどね。
戦闘時に絶体絶命の危機に陥りアサシンを呼び出してしまう。
アサシンはランサーを迎撃するが逃がしてしまった。
その後、後を追ってきたセイバーと戦闘に入る。
この後のことを本来ならちゃんと繊細に書かなければいけなかったのだが・・・
私にはこの続きを書けなかった。
結局私は
セイバーと交戦、なんとか引き一命を取りとめ今は潜伏中。と書いた・・・
「カレン、浮かない顔をしているが大丈夫か?」
本当はセイバーに勝てなければ今私とアサシンはこうしていない。
もしセイバーにアサシンが完勝したと言えば教会は多分、聖杯とついでにそのアサシンを実験材料として連れ帰って来い、とでも言うだろう。
聖杯戦争にてセイバーをも凌駕するアサシン・・・そんなイレギュラーな存在を教会は絶対欲しがるだろう・・・
「いえ・・・大丈夫です・・・」
たとえ彼が七夜志貴では無かったにしても私にはそれが嫌だった。
だが・・・
「さあ、もうすぐ着きますから実体化していてください。」
「何故・・・ってそういう事か。マスター、吾の後ろに・・・」
私が考え事をしているとそこには顔をいつもの三倍は赤くした(多分馬鹿顔を消した後)無駄に赤い奴(遠坂凛)と何故か私服を着て顔を赤らめているセイバーが教会前に立っていた・・・・。
「こんばんは、この前はよくもやってくれたわね・・・」
「アサシン・・・そ、その・・・・」
・・・この赤いのは前回で懲りていないのでしょうか?しかもセイバー、私のアサシンになに色目使っているのでしょうか?
「・・・セイバー・・・だよな・・・・」
「ええアサシン、覚えていてくれていて嬉しいです。」
・・・アサシン、何故貴方も親しげにしているんですか。
セイバーもアサシンは私の モノ 何ですから手を出そうとしないで欲しいです。
「とりあえず・・・この間のリベンジといこうかしら・・・。」
ああ・・・本当にこの赤いのはうっとおしい・・・・
いっそドラム缶にいれて港に放り込んであげようかしら・・・
「ああ、アサシン・・・会いたかった・・・」
「ちょ・・・ちょっと待て、セイバー。一体如何したのだ?」
アサシン・・・てめえも早く戦う準備せえや・・・・・
ギュッ・・・・・
「アサシン・・・・」
「うおおおおおおお!!イタイイタイイタイ痛い!!放し・・・・・」
ギュウウウウウウウ・・・・・
「ぐあああああああああ!!!!!」
「「・・・・・・・・」」
「とりあえず・・・始めましょうか・・・このクソシスター・・・・」
ぷるぷるぷる・・・・・・
「奇遇ですね、私もそう思っていたところだわ。このもうまんたい野郎が。」
『『ぶちッ!!!!』』
「かかってこいや・・・」
「おんどりゃあああああああああああああああ!!!!!!!このクソシスター嗚呼アアアアアアア!!!!!いっぺん死に腐れええええええええええ!!!!」
「はっ!!かかってこいや!!!このミニスカ崩れがあああああ!!!!」
「暖かい・・・・・」
ぎゅううううううううううううううううう・・・・・
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・・・・・・」
本来戦うはずのサーヴァント達はまだあそこで抱き合って?いるなかで私たちマスターは戦うのであった・・・・
アサシン・・・あとで・・・お仕置きが必要ですね・・・・・
あとセイバーもついでに・・・調教してあげるわ・・・・・・・・
続く・・・かも
おまけ
「ねえ・・・バーサーカー・・・私いつになったら出て行けるのかしら?」
「■■■・・・・」
「はあ・・・・・・」
イリヤは新都の方につながる大通りのほうで昨日からずっと凛たちを待っていた・・・・